【アニメ】怪盗ズラシとメジャー警部|一級建築士 学科Ⅰ「各部の寸法」誤りの肢の作り方
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一級建築士・学科Ⅰ(計画)の「各部の寸法」。毎年No.8に、数字を少しだけ縮めて誤りの肢を作る怪盗が現れる――その名も怪盗ズラシ。巻尺のメジャー警部と、三角スケールのサンカク巡査が、測って見破るアニメの記事版です。登場人物はフィクションです。
アニメでも解説しています。
誤りの肢は「基準を少しだけずらす」
14年で19問。誤りの肢のうち8つは、基準の数値を少しだけ外したものでした。多くは基準の8〜9割に縮めた数値で、2つは基準より上にずらした数値です。大きくずらすとすぐばれるので、ちょっとだけずらして受験生を迷わせる、という作り方です。
各部の寸法の問題とは、住宅・病院・駐車場・体育館などの寸法の数値を1問の中で混ぜて問う、学科Ⅰの定番の枠のことです。
事件①:病院の4床室
- 出題(平成25年):4床で20m² → 誤り
- 正しい数値:病室は1人6.4m²以上、4人なら25.6m²(医療法施行規則)
20m²は基準の78%。ちょうど8割ほどに縮めた数値でした。
事件②:建物の中の駐車場
- 出題(平成28年):車路の梁の下2.1m → 誤り
- 正しい数値:建物の中の車路は、梁の下2.3m以上(駐車場法施行令8条)
あわせて覚えたい数値です。
- 傾斜部の勾配:17%以下
- 車路の幅:2.75m・3.5m・5.5m以上
駐車場は14年で12肢に出ていて、いちばんの稼ぎ場です。
事件③:体育館のバスケットボールコート2面
- 出題(平成28年):30m×35m → 誤り
- 正しい数値:40m×50m(令和2年・令和8年に正しい肢として出題)
面積はおよそ2倍ちがいます。
事件④:車椅子使用者用トイレの押しボタン
- 出題(令和8年):1.4m → 誤り
- 正しい数値:100cm程度
縮めるだけでなく、上にずらす手口もあります。1.4mでは車椅子から届きません。
番外:黄金比
- 出題(平成27年No.7):黄金比は約1:1.414 → 誤り
- 正しい数値:黄金比は約1:1.618。1:1.414は白銀比(コピー用紙の縦横の比)
モデュールの問題は14年でこの1問だけです。黄金比の1:1.618だけ押さえておきます。
まとめ
- 4床室は25.6m²(1人6.4m²)
- 建物の中の車路は、梁の下2.3m、勾配17%以下
- バスケットボールコート2面は40m×50m
- 車椅子使用者用トイレの押しボタンは100cm程度
- 黄金比は1:1.618
誤りの肢は、基準を少しだけずらして作られます。基準の数値を覚えておけば、1割のずれも見逃しません。14年分のくわしい分析は、住宅の寸法計画の記事にまとめています。
出典
- 一級建築士試験 過去の試験問題等(学科Ⅰ・正答)|建築技術教育普及センター(平成25〜28年は、センターが当時公表した問題・正答表のPDFで確認)
- 医療法施行規則・駐車場法施行令|e-Gov法令検索
この記事は公表資料をもとにした個人の学習ノートです。問題文は要約しています。正確な内容は必ず原典をご確認ください。


