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【一級建築士 学科Ⅰ】住宅の寸法計画|モデュールは14年で1問だけ。毎年出るのは「各部の寸法」(過去問19問76肢)

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【一級建築士 学科Ⅰ】住宅の寸法計画|モデュールは14年で1問だけ。毎年出るのは「各部の寸法」(過去問19問76肢)

一級建築士・学科Ⅰ(計画)の「住宅の寸法計画」を、平成25年〜令和8年の14年分・280問を全部調べて整理しました。教科書で最初のほうに習う内容ですが、試験での出方はかなり偏っています。

動画でも解説しています。

この記事でわかること

  • モデュールは14年で1問だけ
  • 寸法は毎年「各部の寸法」の枠で出る
  • 誤りの肢は基準の数値を少しだけ外す
  • 3回出た数値と、住宅に関わる数値

モデュールは14年で1問

学科Ⅰの280問を全文検索した結果です。

  • モデュール・モデュロール:1問(平成27年No.7)
  • 黄金比:3問に1肢ずつ(平成25年・27年・30年)
  • 動作寸法・人体寸法:0問
  • 住宅の寸法そのもの:2問(平成25年No.8・平成30年No.12)

モデュールとは、建物の寸法をそろえるための基準の寸法のことです。

平成27年No.7は「比例」の問題

平成27年No.7は、モデュラーコーディネーション、黄金比、西洋のオーダー、日本の『匠明』(木割の書物)など、寸法の比例をまとめて聞く問題でした。誤りは黄金比を「約1:1.414」とした肢で、正しくは約1:1.618です。1:1.414はコピー用紙の縦横の比で、白銀比と呼ばれます。

出る確率は低いですが、ゼロではありません。10年分の過去問だけで「出ない」と決めると、平成27年の1問は見えません。時間をかけるのは後回しでよいので、黄金比の約1:1.618だけは押さえておきます。

寸法は毎年「各部の寸法」で出る

14年とも、No.6〜8のどこかに必ずある

寸法の問題は、14年ともNo.6〜8のどこかに置かれていました。「建築物の各部の寸法」という問題で、令和2年からは毎年No.8に固定されています。住宅だけでなく、病院・駐車場・体育館・図書館・ホテルの数値が1問の中に混ざって出ます。この枠の17問に住宅の2問を足すと、19問・76肢です。

住宅の寸法だけを覚えても足りません。寸法は、建物の種類をまたいで問われます。

誤りの肢は「基準を少しだけ外す」

基準の数値をわずかにずらす

19問の誤りの肢のうち8つは、法令などの基準の数値を少しだけ外したものでした。図は出題の数値を基準の数値で割ったものです。

  • 平成25年:4床の病室20m² → 基準の78%
  • 平成28年:車路の梁下2.1m → 基準2.3mの91%

8つのうち6つは基準の8〜9割ほどに下げた数値、残りの2つは基準より少し上にずらした数値でした。

駐車場の基準(駐車場法施行令8条)

駐車場の基準(駐車場法施行令8条)

いちばん多い題材は駐車場で、14年で12の肢に出ています。駐車する部分が500m²以上の路外駐車場(道路の外につくる駐車場)にかかる基準です。

  • 傾斜部の勾配:17%以下
  • 車路の幅:2.75m・3.5m・5.5m以上
  • 建物の中の車路の梁下:2.3m以上

この数値を覚えておくと、駐車場の肢はほぼ判断できます。

3回出た数値

バスケットボールコート2面

バスケットボールコート2面
  • 平成28年「床の内法30m×35m」→ 誤り
  • 令和2年・令和8年「40m×50m」→ 正しい

同じ縮尺で並べると、面積はおよそ2倍違います。

4床の病室

4床の病室

医療法施行規則では、病室は1人6.4m²以上。4人なら25.6m²です。

  • 平成25年「4床で20m²」→ 足りないので誤り
  • 平成29年「1人8m²」→ 正しい
  • 令和4年:小児だけの病室は6.4m²の3分の2まで小さくできるが、4人で約17.1m²。「内法15m²」は誤り

ほかにくり返し出た数値

  • 料金所に接する車路:2.75m以上(平成28年 正しい/令和2年 2.5m 誤り)
  • 車椅子使用者用トイレの押しボタン:100cm程度(令和3年 110cm 正しい/令和8年 1.4m 誤り)
  • 駐車場の傾斜部:17%以下(平成29年 1/5 誤り/令和5年 1/8 正しい)
  • オートバイの駐車区画:平成25年 幅90cm 正しい/平成30年 幅60cm 誤り

住宅に関わる数値

住宅の寸法を問うたのは14年で2問
  • 平成25年:高齢者が住む一戸建ての改修。浴槽の縁の高さを「洗い場から5cm」とした肢が誤り
  • 平成30年:車椅子使用者に配慮した集合住宅。浴槽の深さ50cm、エプロン40cm、流し台の奥行60cmは正しく、コンセントの高さ20cmが誤り

エプロンとは、浴槽の外側の、洗い場から縁までの立ち上がりのことです。40cmと比べると、5cmは低すぎるとわかります。

「25m²」は古い数値になった

令和7年は「最低居住面積水準、単身で25m²」が正しい肢でした。ところが令和8年3月に住生活基本計画が新しくなり、25m²は「これまでの基準」という扱いになりました。古い問題集の数値をそのまま覚えず、新しい計画の本文で確かめてください。

まとめ

  • モデュールは14年で1問。黄金比は約1:1.618
  • 寸法は毎年「各部の寸法」で、建物の種類をまたいで出る
  • 誤りは基準を少しだけ外す:駐車場・病室・特養
  • 3回出た数値:バスケ2面40m×50m、4床室25.6m²

出典

この記事は公表資料をもとにした個人の学習ノートです。問題文は要約しており、問題の分類は筆者の判断です。根拠を確認できなかった肢は、正答肢であることだけを確認しています。数値は原典で必ずご確認ください。